
左の絵は何を表しているのでしょうか?マウスでドラッグして、右側の赤い円の上に重ねてみてください。ある場所に置くと、隠れていたパターンがすぐに現れます。そう、4文字のアルファベットですね。
隠れた文字がはっきり見えることは、決してあたりまえのことではありません。なぜなら黒いパターン自体は、左に置こうが右に置こうが何も変わっていないのですから。変わった点は、赤い円により黒いパターンの一部分が隠されている、という情報が脳に伝わったということです。
ここで、身の回りを見渡してみましょう。例えば、わたしの机の上に置いてあるコップは今、お茶碗によってその半分が隠れており、画像としては「欠けて」います。よくよく回りを見れば、ほとんどのモノがお互いを隠し合っているようです。こういった「モノが何かによって隠されている」という状況に遭遇した時、脳は、隠れているモノのあるべき形状や色を無意識に推測し、瞬時に補完してしまいます。だから私たちは、「欠けたモノ」ばかりに囲まれていても、不思議に思ったり困ったりはしないのです。
脳の補完能力を働かせるためには、「別の物体が前面にあるために、見ているものが背後に隠れているのだ」という情報を脳にしっかり与えてやることが重要です。あとは脳が勝手に補完してくれます。
右上の「リセット」ボタンを押すと、黒いパターンは元の位置に戻ります。
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【参考文献】
- 「だまし絵練習帖 ~基本の錯視図形からリバースペクティブまで~」 竹内龍人 誠文堂新光社 2010年




