
この三角形の高さは、頂点と底辺の中心を結ぶ線分の長さになります。赤い点はその線分の上にあります。それでは赤い点の高さはどれくらいでしょうか?三角形の高さの半分よりすこし上に位置しているように見えるのではないかと思います。
そこで、左側にあるものさしをマウスドラッグして、赤い点の高さを測ってみましょう。すると驚いたことに、赤い点は三角形のちょうど半分の高さに位置していることがわかります。
この錯覚はなぜ起こるのでしょうか。その理由は、私たちが、このような図形における仮想的な(画面に描かれていない)線分の中心点を見つけることは得意でない、ということです。私たちが中心だと思う点(赤い点よりすこし下の位置)は、実はこの三角形の重心(じゅうしん)の位置に該当します。モノの重心を見つけることは、そのモノを持ったり動かしたりする上で、とても重要なことです。私たちの目は、無意識に重心を見つけだしており、それがこの三角形の中心として認識されているのでしょう。
右上の「リセット」ボタンを押すと、ものさしが元の位置に戻ります。
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【参考文献】
- Robinson, J. (1998) The Psychology of Visual Illusion. (NY: Dover).
- Anstis, S., Gregory, R., & Heard, P. (2009) The triangle-bisection illusion. Perception, 38, 321-332.
- 「びっくり!! トリックアート 第1巻(えっ!同じ長さ?)」竹内龍人 汐文社 2010年




