半導体ナノ構造中のゼロ次元状態の観察

量子効果デバイスや量子コンピュータを実現するためには、ナノ構造の物性を支配する量子力学的波動性の活用が重要です。我々は、走査トンネル顕微鏡(STM)を応用した電子状態密度(LDOS)分布測定を低温で行い、ゼロ次元状態の電子波を直接観察することに成功しました。半導体ナノ構造におけるLDOS分布が、計算によるゼロ次元構造(量子ドット)中の固有状態の存在確率分布と良く一致しています。


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