Workshop on Surface & Nano-Science in NTT

 2002年11月29日にNTT厚木研究開発センタにおいて国際ワークショップWorkshop on Surface & Nano-Science in NTTを開催いたしました。このワークショップは、東京で開催された「第2回 International Workshop on Nano-Scale Spectroscopy and Nano- technology」のサテライト会議として開催されたものです。ナノテクノロジの計測分野、特にナノメータ領域における現象を分光法によって解析を進める研究者が国内外から集い、最新の成果について意見交換を行いました。参加者は51名(国外14名,国内17名,NTT 20名)で、小規模ながら密度の濃い議論が交わされました。
 ワークショップでは、NTT物性科学基礎研究所長の石原による開会の挨拶にはじまり、M. Kiskinova氏(Sincrotrone Trieste)とG. Salviati氏(IMEM-CNR, Parma)によりサブミクロンからナノメータ領域における構造体の作製、そしてその元素分析ならびに電子状態の解析など現在進行中のプロジェクトについて講演が行われました。NTTからは、カーボンナノチューブならびに放射光応用解析技術などのナノサイエンスやナノ加工技術、さらに将来の応用と考えられる量子コンピュータへ向けた物性研究など4件の講演を行いました。また、物性科学基礎研究所の研究施設についてラボツアーも行われ、NTTの充実した研究環境ならびに成果を知っていただき、情報発信の良い機会となりました。


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