サイエンスプラザ2003

 2003年8月22日(金)にNTT厚木研究開発センタにおいて、「サイエンスプラザ2003」を開催しました。本サイエンスプラザは、「ナノサイエンスが拓く量子の世界」と題して、最新の研究成果について、NTT内外の方々に紹介するとともに、ディスカッションを通して様々なご意見をいただく事を目的として実施しました。
 今回のサイエンスプラザでは、先端デバイス・機能物質化学・量子物性各分野の研究成果の中から、「シリコン単電子デバイスとその応用」「ナノバイオサイエンス−神経機能とナノ技術の融合に向けて−」「光技術を変える新しい材料−フォトニック結晶」の3件を選んで、シンポジウム講演としてその背景から将来展望までの概要を説明しました。新しい試みとして、外部から講師を迎えて特別講演会も開催しました。国際的な生物物理学者であるとともに、国の科学技術振興政策立案・策定の面でも活躍中の黒田玲子先生(東京大学大学院・総合文化研究科教授)に、「カイロモルフォロジー」と題して、分子の形態のキラリティ(左右性)の認識や創製についての講演をしていただきました。
 ポスター展示では、最新の研究成果31件を紹介し、数多くの有意義なコメントをいただき、また活発なディスカッションとなりました。ビデオ上映では、代表的なトピックスや主催した国際シンポジウムの様子を映像で紹介しました。研究設備を見学していただく「ラボツアー」を6件行い、クリーンルームをはじめ研究の現場を直接見ていただくとともに、そこで行っている研究の概要を説明しました。全ての講演・展示・公開を終えた後、夕刻からは社内食堂にて「懇親会」を行い、ご来場いただいた方々と親交を深めながら有意義なディスカッションの場となりました。
 大学等研究機関・一般企業・NTTグループの方々など、2002年に開催したサイエンスプラザを上回る300名近い方々に参加いただきました。おかげさまを持ちまして、盛況のうちに終了する事が出来ました。ご来場いただきました方々には、心より感謝いたします。

シンポジウム講演 ラボツアー

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