量子ビットを流れる電流
時計回り、反時計回り、およびそれらの重ね合わせが示されている。
シュレディンガーの猫
左向き、右向き、それらの重ねあわせ。大きなサイズの物体でも量子力学的な重ね合わせは存在するのか?
量子力学的コヒーレンス振動
2つのマイクロ波パルスの相対位相制動により、リングの量子力学的な状態が変化している事が観測されている。

 

位相シフト法による量子ビットにおけるコヒーレンスの高速制御

ジョセフソン接合を持つ超伝導リングは、量子2準位系として振舞い、量子情報処理の基本素子である量子ビットとしても期待されている。このリングの大きさは〜10μmと原子や分子などに比べると巨視的であるが、量子2準位系として動作することが実験で確認された。このように、巨視的な物体であるにもかかわらず、量子的な重ね合わせをあらわす現象は、シュレディンガーの猫とも言われている。 (36ページ)


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