人間の情動・感情には、喜怒哀楽の他にも、ほっとする安堵感、あれっと思う
違和感、驚き、疑念、満足感、ためらい、困惑、いらだちなど様々なものがあり
ます。日常生活において、相手に配慮したさり気ない心配りが重要であるよう
に、まっしゅるーむによる不安の緩和、幸福感の醸成には、人の心情を察する
技術が不可欠です。
- 様々な状況下で生成される多様な表情と音声の収集
- 顔の部分領域の動き、非音声(笑いやため息など)、声の抑揚や高低からの心情理解に有効な特徴抽出と心理状態変化のモデル化
人と環境を仲介するまっしゅるーむは、人の情動・感情・知性に対する働きか
けを場に応じて適切にできなければなりません。このまっしゅるーむの行動生
成について、まず、クイズ型対話による知識伝達について研究を進めていま
す。
- 対話を通じたクイズヒントの内容提示と提示タイミングによる思考喚起
- 言語・音声・身振りなど様々なモダリティを通して情動・感情・知性に適切に働きかける行動生成のモデル化
クイズ型対話をするまっしゅるーむ
人と環境の状況を理解し、それに基づいて人への働きかけを適切なタイミン
グで行うには、様々な情報を同時に取得し、解析し、統合することが必要です。
そして、実環境に対する頑健性、動作の実時間性なども求められます。
- 環境音、音声、人物の動作、顔の表情、言語情報などを手がかりとするコミュニケーション環境理解の研究
- 上記の成果を利用したプロトタイプシステムの構築、検証
- 認識理解(入力系)と情報提示(出力系)の両面からの複数モダリティの
統合処理、分散処理に関する研究

見て聞いて考えて見せて話す
まっしゅるーむたち |
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会話の時空間足跡(M-roomとMini t-Room) |
少子高齢化、情報格差など様々な問題が顕在化している中、誰もがストレス
を感じることなく容易に享受できる情報通信環境を構築することが,環境知能
の目標です。特に、情報弱者となりがちな高齢者や子供達への配慮が欠か
せません。そのためには、人間の特性に対する深い理解が必要となります。
そこで、高齢者のコミュニケーション能力や乳幼児の言語発達に関するこれま
での研究成果を基礎にして、人と環境を仲介する実体、まっしゅるーむ、が人
に与える心的負荷とその果たすべき役割について研究を進めています。

顔画像と音声の解析から心情の理解へ