ごあいさつ

Tetsuomi Sogawa 日頃より、私どもNTT物性科学基礎研究所の研究活動に多大なご支援・ご関心をお寄せ頂きまして、誠にありがとうございます。
 NTT物性科学基礎研究所では、10~20年後を見据え、速度・容量・サイズ・エネルギーなどの点で、従来のネットワーク技術の壁を越えるような新原理・新概念を創出することを目指して基礎研究を行っています。そして、この新原理・新概念を創出する過程で見出した有望技術を新しい産業の種とすることにより、中長期的なNTT事業への貢献を行っています。これらのミッションを達成するため、物理、化学、生物、数学、電気電子、情報、医学などを専門とする幅広い分野の研究者が、機能物質科学、量子電子物性、量子光物性に関する研究分野で研究を進めています。
 研究を進める上では、NTTグループ内での研究協力はもちろんのこと、日本、米国、欧州、アジアの大学や研究機関と幅広く共同研究を行うことにより、『世界に開かれた研究所』としての役割を果たしています。また、研究所の一般公開である『サイエンスプラザ』、若手研究者育成のための『BRLスクール』、そして国際シンポジウム『ISNTT』などのイベントも定期的に開催しております。
 以上のような活動を通じて、NTT事業への貢献のみならず、学術的貢献も積極的に推進してゆく所存でございます。今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2017年7月



NTT物性科学基礎研究所
所長 寒川 哲臣