エッジマグネトプラズモン

エッジマグネトプラズモン(edge magnetoplasmon: EMP)とは、エッジチャンネルにおける集団電荷振動である。 EMPの速度はEMPの幅に依存するため、その測定によりエッジチャンネルの構造を調べることが出来る。 我々は、EMPのtime-of-flight測定を行った。その結果、ゲートのない試料ではEMPの幅はエッジポテンシャルの形状を反映して約2 μmであるのに対し、 ゲートのある試料ではEMPの幅は詳細なエッジ構造を反映して0.3から3 μmの間で占有率に対して振動することを明らかにした。 また、EMPの散乱もゲートの有無で変化することを示した。
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(左図)ゲートが無い試料、(右図)有る試料におけるtime-of-flight測定結果。 ゲートが無い試料ではtime-of-flightが磁場に対して線形に増加しているのに対し、ゲートが有る試料では占有率に対し振動している。