古川 茂人 Shigeto Furukawa, Ph.D.
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研究: 聴覚の心理物理学・神経生理学
聴覚基礎能力の個人差とそのメカニズム
同じ音を聞いても、その聞こえ方は人それぞれです。音の知覚には、「強さ」「スペクトル」「時間構造」「空間位置」など、様々な音の特徴が使われますが、脳内には、これらの基礎的な特徴を処理する複数のメカニズムが存在すると考えられます。それらの能力の優劣と、音の聞こえ方の個人差の関係を探っています。
音による空間知覚のメカニズム
私たちは、耳に入ってくる音を使って、音源の位置や、部屋の雰囲気などを感じることができます。この能力は、音に含まれる手がかりを利用した、脳内での計算によって成り立ちます。この仕組みを理解することにより、音の空間的印象を工学的に操作できようになるばかりでなく、聴覚能力全般(例:音声の知覚)に かかわるメカニズムの解明につながると考えています。
音源分離(カクテルパーティー効果)
日常生活では、いろいろな音源からの音がまじりあって耳に入ってきます。それでも私たちはそれほど困難を感じることなく、音を聞き分けています。どのような手掛かりを、脳内でどのように処理しているのか調べています。
聴覚の可塑性
同じ音を聞いていても、それを聞く文脈、環境、脳の状態によって聞こえ方は変わります。その仕組みや意義について調べています。
News
- 音の詳細時間構造を処理する能力への加齢の影響について日本聴覚医学会にて発表しました(2011.10)
- 音の詳細時間構造を処理する聴覚メカニズムに関する研究を日本音響学会にて発表しました(2011.10)
- "「聞こえ」を支える脳の働き"について日本補聴器技能者協会研修会にて講演しました(2011.8)
- 非発音物体を聴覚を使って知覚するための音響的手かかりを分析した論文が日本音響学会誌に掲載されました(2011.7)
- 時間的に変化する両耳間時間差・レベル差に対する感度についての研究結果を、アメリカ音響学会(2011.5)と聴覚研究会(2011.7)にて発表しました。
- CS研オープンハウス2011にて、詳細時間波形の感度を測定する検査とその結果について発表しました(2011.6)
- 複数音源の運動知覚に関する論文が日本音響学会誌に掲載されました(2011.5)
- 人間情報研究部の補佐担当を退任(2011.4)
- 詳細時間情報処理能力の個人差に関する実験結果を、基礎心理学会で発表しました。(2010.11)
- 聴覚基礎能力の個人差に関する実験結果を、ARO学会で発表しました。(2010.2)
- 人間情報研究部の補佐担当に就任(2009.4)
- 移動音源への追従メカニズムに関する研究成果を、日本基礎心理学会(2008.12)で報告しました。
- 脳幹における空間情報表現を情報論的に解析した結果を、日本神経科学学会(2008.7)、日本音響学会、 日本神経回路学会(2008.9)、 聴覚研究会(2008.11)で発表しました。
- 音源定位手がかりの統合プロセスに関する論文が、J Acoust Soc Am 誌に掲載されました。(2008.3)
- 脳幹における空間情報表現を情報論的に解析した結果を、ARO学会で発表しました。(2008.2)
- 2008年1月に出版された「講座 感覚・知覚の科学 3 聴覚・触覚・前庭感覚」 (朝倉書店)では、聴覚心理学と生理学の章を分担執筆しました。(2008.1) 訂正
