古川 茂人 Shigeto Furukawa, Ph.D.

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 感覚情動研究グループ
主幹研究員

研究: 聴覚の心理物理学・神経生理学

聴覚基礎能力の個人差とそのメカニズム

同じ音を聞いても、その聞こえ方は人それぞれです。音の知覚には、「強さ」「スペクトル」「時間構造」「空間位置」など、様々な音の特徴が使われますが、脳内には、これらの基礎的な特徴を処理する複数のメカニズムが存在すると考えられます。それらの能力の優劣と、音の聞こえ方の個人差の関係を探っています。

音による空間知覚のメカニズム

私たちは、耳に入ってくる音を使って、音源の位置や、部屋の雰囲気などを感じることができます。この能力は、音に含まれる手がかりを利用した、脳内での計算によって成り立ちます。この仕組みを理解することにより、音の空間的印象を工学的に操作できようになるばかりでなく、聴覚能力全般(例:音声の知覚)に かかわるメカニズムの解明につながると考えています。

音源分離(カクテルパーティー効果)

日常生活では、いろいろな音源からの音がまじりあって耳に入ってきます。それでも私たちはそれほど困難を感じることなく、音を聞き分けています。どのような手掛かりを、脳内でどのように処理しているのか調べています。

聴覚の可塑性

同じ音を聞いていても、それを聞く文脈、環境、脳の状態によって聞こえ方は変わります。その仕組みや意義について調べています。

News