ごあいさつ

 日頃より、私どもNTT物性科学基礎研究所の研究活動に多大なご支援・ご関心をお寄せ頂きまして、誠にありがとうございます。
 物性科学基礎研究所では、中長期的NTT事業への貢献のみならず、普遍的知見の獲得などの学術的貢献もミッションとして、機能物質科学、量子電子物性、量子光物性という3つの研究分野において、研究活動を行っております。
 研究を進めるうえで、グローバルな競争力の強化が重要と考え、その施策の1つとしてNTTの他研究所や、日本のみならず諸外国の大学や研究機関との幅広い連携、共同研究を積極的に進めております。また、『サイエンスプラザ』や量子物理に関する『国際会議』を開催し、私どもの活動をご理解頂くとともに、それに対する忌憚のないご意見を今後の活動に活かすよう努めております。さらに、若手研究者の育成も研究所としてのミッションの1つと考え、世界中の一流教授・研究者を講師とした『BRLスクール』を隔年で開催しており、2007年11月に実施したスクールでは、世界12カ国の大学・研究機関から35名の博士課程の学生、若手研究者が参加しました。この活動が、若手研究者にとって研究活動への大きな刺激となり、将来の研究者育成に貢献できることを期待しております。
 これらの活動を通じて、開かれた研究所としての使命を果たすとともに、本研究所での成果を広く世界に発信するよう努力を致す所存でございますので、今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2008年7月

NTT物性科学基礎研究所
所長 湯本 潤司

 



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