2017年1月30日と31日の2日間、物性科学基礎研究所アドバイザリボードを開催しました。このボードは、外部の著名研究者に研究成果ならびに研究計画を客観的に評価していただき、今後の研究マネジメントに反映させるために設置しています。2001年の最初の会議以降、約2年ごとに会議を開催し、今回で第9回目となります。
今回の会議では、ボードメンバのうち、5名のメンバに参加いただきました。参加メンバからは研究成果ならびに研究マネジメントに関して、貴重な提案と助言をいただきました。世界トップクラスのグローバルな研究拠点として、引き続き、質の高い研究成果を創出し、世界に向けてタイムリーに発信することが重要であるとのコメントをいただきました。また、人的リソースの拡充、安定的な研究予算の確保、内外のコラボレーションの更なる推進など、いくつかの改善点をご指摘いただきました。これらの提言を、今後の研究所運営に活用していきたいと考えています。
今回のボードでも、若手研究者との食事会やポスターセッションを開催し、研究所メンバとボードメンバとの意見交換の場を設けました。ボードメンバは、研究所メンバの研究に対する日ごろの姿勢を直接感じることができ、また研究所メンバは著名な先生方の研究に対する取り組み方を知ることができ、大変好評でした。NTT幹部との意見交換会は、内外の研究状況を鑑みた研究所運営について議論する大変貴重な機会となりました。次回の開催は2年後を予定しております。
Board members |
Affiliation |
Research field |
Prof. John Clarke |
Univ. California, Berkeley |
Superconductor physics |
Prof. Evelyn Hu |
Harvard Univ. |
Nanodevice |
Prof. Mats Jonson |
Univ. Gothenburg |
Condensed matter |
Prof. Sir Peter Knight |
Imperial College London |
Quantum optics |
Prof. Anthony J. Leggett |
Univ. Illinois |
Quantum physics |
Prof. Allan H. MacDonald |
Univ. Texas |
Condensed matter |
Prof. Andreas Offenhäusser |
Forschungszentrum Jülich |
Nano-bio electronics |
Prof. Halina Rubinsztein-Dunlop |
Univ. Queensland |
Quantum electronics |
Prof. Klaus von Klitzing |
Max-Planck-Inst. |
Semiconductor physics |