弱結合状態におけるPLスペクトル(mode attraction)。 強結合状態におけるPLカラーマップ(非交差分散を
伴うRabi分裂の消失)。

 

単一量子ドットを用いた共振器量子電磁力学

 

単一の量子ドット(QD)をフォトニック結晶共振器に埋め込み、QD励起子(X)と共振器(C)の相互作用 −共振器量子電磁力学(cQED)− 効果について調べた。相互作用が弱い(弱結合)状態では、XとCのモードが引き合う現象を見出した。また相互作用が強い(強結合)状態では、非交差分散を伴うRabi分裂の形成・消失現象を観測した。これらは固体二準位系に特有な励起子位相緩和などに起因する新たなcQED現象である。(39ページ)


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