ごあいさつ

 日頃より、私どもNTT 物性科学基礎研究所の研究活動に多大なご支援・ご関心をお寄せ頂きまして、誠にありがとうございます。
 NTT 物性科学基礎研究所では、10〜20 年後を見据え、速度・容量・サイズ・エネルギーなどの点で、従来のネットワーク技術の壁を越えるような新原理・新概念を創出することを目指して基礎研究を行っています。そして、この新原理・新概念を創出する過程で見出した有望技術を新しい産業の種とすることにより、中長期的なNTT 事業への貢献を行っています。これらのミッションを達成するため、物理、化学、生物、数学、電気電子、情報、医学などを専門とする幅広い分野の研究者が、機能物質科学、量子電子物性、量子光物性に関する研究分野で研究を進めています。
 研究を進める上では、NTT グループ内での研究協力はもちろんのこと、日本、米国、欧州、アジアの大学や研究機関と幅広く共同研究を行うことにより、『世界に開かれた研究所』としての役割を果たしています。そして、量子情報処理や原子操作に関する国際会議を他の研究機関と共催することにより、積極的な情報発信を行うとともに、世界中からの参加者とNTT 研究者との交流の場としても成果を上げております。なお、2011 年度は、残念ながら、毎年恒例の『サイエンスプラザ』を開催することができませんでしたが、今年度は再び開催する予定でおりますので、皆様のご来場をお待ちしております。
 以上のような活動を通じまして、NTT 事業のみならず、学術的な貢献も果たしてゆく所存でございますので、今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


2012 年7 月

NTT物性科学基礎研究所
所長 牧本 俊樹

 



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