(a) 超伝導・ダイヤモンド複合量子系。(b) 超伝導磁束量子ビットのマイクロ波を用いた分光測定。(c) 超伝導量
子ビットとスピン集団間のコヒーレント振動(真空ラビ振動)。

   

ギャップ可変型超伝導磁束量子ビットとダイヤモンド中の電子スピン集団とのコヒーレント結合

 

制御性の良い超伝導量子ビットと、長いコヒーレンス時間が期待されるダイヤモンド結晶中の電子スピン集団との複合化が注目を集めている。本研究では、ギャップ可変型の超伝導磁束量子ビットとダイヤモンド結晶中のNVスピン集団とのコヒーレントな結合を実現した。さらに、両者間でエネルギー量子1個を繰り返し交換するコヒーレント振動の観測に成功した。この振動は、量子ビットとNVスピン集団間のメモリ動作の可能性を示すもので、長寿命量子メモリと結合した超伝導量子ビットの実現へ向けた第一歩である。(33 ページ)


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