第7回アドバイザリボード(2012年度)


 2013年1月28日から30日の3日間、NTT物性科学基礎研究所アドバイザリボードを開催しました。このボードは、外部の研究者によって研究成果ならびに研究計画を客観的に評価していただき、今後の研究マネジメントに反映させるために設置されました。最初の会議は2001年に開催され、その後は約2年ごとに開催され、今回で第7回目となります。今回の会議では、6名の新しいメンバをお迎えしました。
 3日間の会議で、研究成果ならびに研究マネジメントに関し、貴重な提案と助言をいただきました。研究レベルは、以前と同様に世界的にハイレベルで、これを今後も維持し、成果を世界に向けてタイムリーに発信することが重要であるとのコメントをいただきました。また、人的リソース・研究予算の安定的な確保や、内外の研究協力の強化など、いくつかの改善点をご指摘いただきました。これらの提言を、今後の研究所運営に積極的に活用していきたいと考えています。
 今回のボードでも、若手研究者との食事会やポスターセッションを開催し、研究所のメンバとボードメンバとの意見交換の場を設けました。ボードメンバは、NTT物性科学基礎研究所員の研究に対する日ごろの姿勢を直接感じることができ、また研究所メンバは、著名な先生の研究に対する取り組み方を知ることができたとして好評でした。NTT物性科学基礎研究所およびNTT幹部との意見交換会では、内外の研究状況を鑑みた研究所運営について議論するよい機会となりました。次回の開催は、2年後を予定しております。



Board Members Affiliation Research Field
Prof. Abstreiter Walter Schottky Inst. 低次元半導体物理
Prof. Clarke Univ. California, Berkeley 超伝導量子干渉デバイス
Prof. Hu Harvard Univ. ナノデバイス
Prof. Jonson Göteborg Univ. 低次元系物性理論
Prof. Sir Knight Imperial College 量子光学・原子光学理論
Prof. Leggett Univ. Illinois 低温物性理論
Prof. MacDonald Univ. Texas 凝縮系物理学理論
Prof. Offenhäusser Inst. Complex Systems ナノバイオエレクトロニクス
Prof. Rubinsztein-Dunlop Univ. Queensland 量子エレクトロニクス
Prof. von Klitzing Max-Planck-Inst. 半導体量子電子物性

【前ページ】 【目次へもどる】 【次ページ】