サイエンスプラザ2005Fall

 2005年10月28日(金)にNTT厚木研究開発センタにおいて、「サイエンスプラザ2005Fall」を開催しました。本サイエンスプラザは、「ナノサイエンスが拓く量子の世界」と題して、最新の研究成果について、NTT内外の方々に紹介するとともに、ディスカッションを通して様々なご意見をいただくことを目的として実施しました。
 今回のサイエンスプラザでは、柳所長からの開会の挨拶に引き続き、ショートプレゼンテーション形式で各展示ポスターの概要説明を行いました。午後には、物性科学基礎研究所の特別研究員3名によるシンポジウム講演会を行いました。演題は、「ダイヤモンドFET −高周波パワーデバイスとしての現状と展望」(嘉数誠特別研究員)、「マイクロ・ナノ機械と量子効果」(山口浩司特別研究員)、「単一電子のダイナミクス」(藤澤利正特別研究員) でした。いずれの講演会も盛況で、講演後には熱心な質疑応答が行われました。
 ポスター展示では、27件の最新の研究成果について紹介を行いました。研究の概要からそのオリジナリティやインパクト、今後の展望を詳しく説明するとともに、研究内容についてのかなり突っ込んだディスカッションも行われ、多くの有意義なご意見を頂きました。ビデオ上映では、代表的な各研究トピックスを短く分かりやすくまとめたプロモーションビデオおよび過去に主催した国際シンポジウムの様子を映した映像を流しました。毎年大変ご好評を頂いている研究設備を見学していただく「ラボツアー」については、今回は4つの見学項目についてそれぞれ5回実施し、希望された皆様が参加できるように配慮致しました。全ての講演・展示・公開を終えた後、夕刻からは社内食堂にて「懇親会」を行い、ご来場頂いた方々と親交を深めながら有意義なディスカッションの場となりました。
 大学等研究機関・一般企業・NTTグループの方々など、200名を越える方々に参加いただき、おかげさまを持ちまして、盛況のうちに終了することができました。ご来場頂きました方々には、心より感謝いたします。今後も、ポスター展示、ラボツアー等で頂いたディスカッションや、アンケートに寄せられた様々なご意見にお答えできるように、先進的な研究に精力的に取り組み続けていきます。

 

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