(a)共振器構造と試料の顕微鏡像
(b)共振器電磁界計算結果
(c)試料の透過スペクトル

 

線欠陥幅変化による超高Q値フォトニック結晶微小共振器

フォトニック結晶中に形成した点欠陥は光を閉じ込める微小共振器、線欠陥は光の導波路として働くことが知られている。最近我々は線欠陥の一部の幅を変化させ極めて緩やかな光閉じ込めを実現すると超小型かつ超高Q値の共振器になることを見出した。上に示すSiフォトニック結晶では一部の穴を写真では判別不能である数nm単位で横にずらすことで線欠陥幅を変化してある。以前フォトニック結晶では困難と考えられていた実験Q値100万の壁を本共振器により世界で初めて破ることに成功した(48ページ)。


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