NTT Atsugi R&D 量子計測・NTTサブグループのホームページへようこそ

このページは、東北大学大学院理学研究科物理学専攻に所属する

量子計測グループのNTT研究所における活動

を紹介するページです。


どこにあるの?

我々の研究室は日本電信電話株式会社のNTT物性科学基礎研究所(略して物性基礎研)という組織で活動しています。
場所は神奈川県厚木市にあります。厚木市の人口は約22万人で、神奈川県のほぼ中央に位置しています。

どういう人たちが研究しているの?

だいたい100名程度の研究者が所属しています。外国人研究者も常に10~20名程度います。
研究者の専門は電気・電子、物理、情報、化学、など、幅広い分野にまたがっています。

社会人ばかりの中で学生は孤独ではないの?

研究所の中には通常10名~20名の大学院生が実習生として登録されており、皆さんそれなりに研究生活を楽しんでいるようです。
外国人の学生さんも多く、やはり年間で10名以上滞在されています。お手軽に英会話の練習をするのに、良いかもしれません。
最初は少し大変かもしれませんが、修士課程が終わるころには、皆さん普通に会話できるようになっているようです。

住むところはどうなるの?

仙台などの遠方から長期間滞在する大学院生には寮が提供されます。
一般の賃貸物件を借りるよりも、経済的な負担は、むしろ軽くなるのではないでしょうか。
東北大の修士課程の場合、修士1年の前期で講義の単位をとり、夏休みごろに引っ越しをする人が多いようです。

どんな研究をしているの?

企業の研究所というと、応用研究ばかりで大学と同じような基礎的な研究が全くできないように想像するかもしれません。
しかし、実はNTT物性基礎研では、大学と同じ、あるいは分野によっては大学以上に基礎的な研究を行っています。

このような研究を行っている研究所は、例えば最も有名なところでは米国のベル研究所というものがあります。
最近ではベル研究所も随分規模が小さくなりましたが、NTTの研究所はそれに匹敵するといっても過言ではない
高いレベルの基礎研究を行っている世界でも有数の研究所のひとつなのです。

もちろん通信会社の研究所なので、将来的には新しい情報通信技術につながる研究を行う必要があります。
しかし、すぐに使える必要はなく、むしろずっと将来なんだけれど、
通信技術に驚くような変革を与えるような研究が期待されているのです。

NTT物性科学基礎研究所について詳しく知りたい場合には、 こちらを見てください。

それって物理の研究なの?

過去、物理学が科学技術に大きな変革を与えた例はたくさんあります。
半導体やレーザなどは言うまでもありませんが、最近ではアインシュタインの一般相対性理論でさえ、
GPSを用いたナビゲーションシステムとして身の回りに入り込んでいます。
また、最近ノーベル賞を受賞したグラフェンの研究も、将来の革新的技術を作り出すものとして、
期待されていますね。このように、物理の探求と新しい科学技術の創出は、切っても切れない関係にあるのです。

では、具体的な研究テーマはどんなものなんでしょう?

量子計測・NTTサブグループでは、マイクロ・ナノメカニクスの研究を進めています。 以下ではそれぞれについて簡単に紹介しましょう。