量子計測グループのNTT研究所における活動
を紹介するページです。
場の量子論を習うと、実は光子やその他のボソンが一個、二個と数を勘定できるのは、
この調和振動子のエネルギー構造に起因するものであることを学びます。
したがって、調和振動子の量子力学は、自然の根幹を支配している基本的なものであるということもできます。
しかし、実際には現実的な問題を解くときにはあまり現れないのも事実です。
マイクロ・ナノメカニクスの研究は、この調和振動子を真正面から扱います。
先にも説明した機械共振器は、言うまでもなく調和振動子を人工的に作りあげたものです。
調和振動子って、ばねとおもりで記述される割には、実際にそのようなものの量子力学って出てきませんよね。
それはそのはずで、通常私たちの身の回りにあるバネとおもりの力学系って、
のです。しかし、もしギガヘルツの機械共振器が作れれば、その量子力学的な性質を調べることができる可能性があるのです。
すなわち、周波数が高いためエネルギー固有値が熱エネルギーより大きくなるのです。