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各ツアーとも全て定員制となっております。受付場所は1号館1階です。
一般向けツアー(A~C、E、G、H)は当日現地でのお申し込みも可能ですが、先着順で定員になり次第締め切らせていただきます。混雑が予想されるため、なるべく事前予約をお願いいたします。なお、学生限定ツアー(D、F)は事前予約のみとさせていただきます。

タイムテーブル

ラボツアータイムテーブル
ご注意いただきたいこと
  • 弊社研究所の実験室の中には強い磁場や高周波を発生させる装置もございます。心臓ペースメーカー等の埋め込み型医療機器に影響を及ぼす恐れがございますので、ご注意ください。
  • 撮影、録音についてはご遠慮ください。
  • 見学スペースの関係上、お荷物は事前にクロークにお預けいただきますようお願い致します。
  • 見学場所によってはお履き物を、スリッパなどに履き替えてご入室いただく場合がございます。
  • 当日は混雑が予想されますので、開始時間の5分前までに受付までお越しください。
  • ツアーAは見学場所がクリーンルーム内となるため、使い捨ての無塵服を着用していただきます。こちらの注意事項をご覧ください。
  • 誠に申し訳ございませんが、ツアーD、及び、ツアーFの学生限定ラボツアーにつきましては現在学生の方のみご参加いただけます。 また、当日学生証をご持参頂く必要がございます。あらかじめご了承ください。
一般向けツアー » ツアーA
ナノファクトリー ~ナノの世界を操る職人~
コースA:ナノファクトリー ~ナノの世界を操る職人~
担当グループ
物性科学基礎研究所 » 量子電子物性研究部
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 12:40、13:50、15:00 の計3回ございます

ナノファクトリーとは、その名の通り、ナノサイズ*1のデバイスを造るための複合装置です。これを使って、ナノの世界を操る職人達が、日夜ナノデバイスの作製に励んでいます。ファクトリーには、ナノサイズでの精密な材料の切断や研磨をその場で観察しながら行うことのできる集束イオンビームシステム、ナノ寸法で狙った場所に材料を配置できるマニピュレータ、様々な材料を張り合わす材料注入システム、更にマイナス190度まで冷却できる低温ステージや各種分析機器等が組み合わされています。これら最先端の装置と、それを巧妙に操る匠の技により、様々な材料を組み合わせた新しいナノデバイスの創製が可能となります。本ツアーでは、まずクリーンルームにご入室いただき*2、その中にあるナノファクトリーをご見学いただきます。その後、職人たちが実際に行うナノ加工の様子をご覧いただきます。

※1・・・ナノサイズとは、1ミリメートルの100万分の1、すなわち、ナノメートルを単位とする極めて小さい寸法です。身近な例と比較すると、髪の毛の太さの5万分の1ほどのサイズといえます。 このような小さな世界では、「量子効果」と呼ばれる特殊な現象が生じます。このことが、ナノデバイスが持つ可能性や、基礎研究としての面白さを、大きく広げています。

※2・・・クリーンルーム入室時には、チリやホコリの飛散を防ぐために頭から足までを覆う無塵服を着用いただきます。スカート等、無塵服の着用が難しい服装の方のご入室はご遠慮いただく場合がございます。また、靴を専用のものに履き替えていただく場合がございます。こちらの注意事項をご覧ください。

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ナノファクトリーに関しての詳しい説明はこちらのページをご覧ください。
一般向けツアー » ツアーB
生体材料を組み込んだナノバイオデバイス
コースB:生体材料を組み込んだナノバイオデバイス
担当グループ
物性科学基礎研究所 » 機能物質科学研究部
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 12:40、13:50、15:00 の計3回ございます

我々のカラダの中には、驚くべきことに、たった1つの分子であるにもかかわらず、モータやセンサなどの機能を有する物質(タンパク質や脂質など)が多く存在します。我々は、このような生体機能材料を、人工的なナノデバイス※1へと融合した、新しい「ナノバイオシステム」の構築をめざしています。このシステムにより、脳神経の機能測定や単一タンパク質操作など、新しいバイオインターフェイスが実現できますので、超高性能な病気の治療や診断方法の確立や、カラダに優しい体内埋め込みセンサの開発など、幅広い分野への応用が期待されています。本ツアーでは、実際に顕微鏡を用いて細胞などの生体材料をご覧いただきながら、ナノバイオの最新の成果やトピックについてご紹介いたします。

※1・・・ナノデバイスとは、機能部のサイズが100万分の1メートル(1/1000 000 m)以下の、極めて小さいデバイスです。

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一般向けツアー » ツアーC
超精密な光の物差し:光周波数コム
コースC:超精密な光の物差し:光周波数コム
担当グループ
物性科学基礎研究所 » 量子光物性研究部
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 12:40、13:50、15:00 の計3回ございます

我々は、パルスレーザーを安定化させることで実現する光周波数コム [コム(comb)=くし]について、周波数精度の向上を目指した研究を行っております。光周波数コムとは、周波数軸上で光のスペクトルが、くし状に等間隔に並んだ光源のことです。その「くしの歯」の間隔が超精密に一定であることから、光周波数コムは、光の周波数を高精度にはかる「光の物差し」として利用されています。本ツアーでは、光周波数コムを実現するための装置をご覧いただき、更に、実際に「光の物差し」作成のデモンストレーションをご見学いただきます。

学生限定ツアー » ツアーD
ウェアラブル生体センシングデバイス
コースD:ウェアラブル生体センシングデバイス
担当グループ
デバイスイノベーションセンタ
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 12:40、13:50、15:00 の計3回ございます

我々は、高齢化社会を迎えるにあたって、ヘルスケア・医療などの分野に貢献する新しいICTサービスをはぐくむ“種”について、研究・開発を行っています。中でも、我々が力を注いでおりますのが、身に着けながら生体情報を取得できるウェアラブルデバイスです。近い将来、これらのウェアラブルデバイスとスマートフォンなどのICT機器が連携した新しいカタチの健康管理や医療技術が、皆様にとって、とても身近なものになっているはずです。本ツアーでは、着るだけで心拍や心電位を取得することのできる機能性繊維「hitoe」を利用して作られたウェアとその専用端末をご覧いただき、更に、常時携帯可能なレベルにまで超小型化されたレーザー血流モニタをご紹介いたします。

※本ツアーは、学生の方のみにご参加を限定させていただきます。
本ツアーとは別に、「hitoe」に関連するデモンストレーションを、ポスターセッション会場においても行っております。こちらは参加登録の必要はございませんので、どなた様もふるってご参加ください。

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一般向けツアー » ツアーE
KTN結晶を用いた高速掃引OCT光源
コースE:KTN結晶を用いた高速掃引OCT光源
担当グループ
デバイスイノベーションセンタ
所要時間
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 13:20、14:50 の計2回ございます

OCT(Optical Coherent Tomography)は、光の波が干渉する性質を利用して、3次元物体の断層画像を、物体を切断せずに撮影する手法(断層撮影=トモグラフィー)です。一般に、トモグラフィーの技術は、医療分野などで多く実用化され、実は既に身近なものとなっております。しかし、現在用いられている多くの手法は、断層を撮影する際に時間がかかるという欠点がございます。そこで我々は、電気光学効果によって高速に光を曲げることが出来るKTN結晶※1という特殊な物質を利用して、高速動作が可能なOCT光源の開発を行っています。本ツアーでは、このOCT光源についてご紹介すると共に、実際にOCTによる指の断層画像を取得するデモンストレーションを行います。

※1・・・KTN結晶とは、タンタル酸ニオブ酸カリウム結晶とも呼ばれる、カリウム(K)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)からできた酸化物(KTa1-xNbxO3)です。

学生限定ツアー » ツアーF
高性能半導体デバイス作製のための清浄環境 ~クリーンルーム見学~
コースF:高性能半導体デバイス作製のための清浄環境 ~クリーンルーム見学~
担当グループ
先端集積デバイス研究所 » 機能材料研究部
所要時間
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 13:20、14:50 の計2回ございます

通信の高速化・大容量化は日進月歩で進歩していますが、さらなる高みへの要望は留まることがありません。最先端のデバイスの研究・開発は、そんな要望の基盤を支えると共に、革新的な飛躍をもたらす研究分野として期待されています。我々は、将来の高速大容量通信を支えるキーデバイスである高性能フォトダイオード/レーザーや、超高速トランジスタの開発を進めています。これらの半導体デバイスの作製には、「クリーンルーム」と呼ばれる空気中の浮遊微粒子の少ない非常に清浄な環境が必要になります。本ツアーでは、最先端の研究開発の現場であるクリーンルームを実際にご覧いただき、我々の研究開発アクティビティについてご紹介いたします。

本ツアーは、学生の方のみにご参加を限定させていただきます。

一般向けツアー » ツアーG
光で音をつかまえる ~LEDと高速カメラで挑む超多チャネル音響信号の観測~
コースG:光で音をつかまえる ~LEDと高速カメラで挑む超多チャネル音響信号の観測~
担当グループ
コミュニケーション科学基礎研究所 » 守谷特別研究室
所要時間
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 13:20、14:50 の計2回ございます

複数のマイクを並べるマイクロホンアレーは、マイク数を増やすことで、音響空間をまるごと観測し臨場感再現、指向性収音、雑音除去などの機能を高めることが可能です。大規模なマイクロホンアレーを作成することは、配線の煩雑さやコスト面から困難でした。我々はLED送信機を搭載する音響センサと受信用の高速カメラと、汎用の画像処理機器のみを用いた高速並列演算により、配線や電波帯域に制約されない自由度の高いマイクロホンアレーを実現しました。近い将来、1万チャンネル以上の大規模な音響計測システムの実現が可能になる見込みです。本ツアーでは、実際に我々のマイクロホンアレーで雑音除去された複数の音をお聴きいただくと共に、1万チャンネルを超すアレーシステムの持つ可能性についてご紹介いたします。

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写真
一般向けツアー » ツアーH
映像中の特定物体を探索する「インスタンス探索」技術
コースH:映像中の特定物体を探索する「インスタンス探索」技術
担当グループ
コミュニケーション科学基礎研究所 » メディア情報研究部
所要時間
約50分 (移動時間を含みます)
開始時間が 13:20、14:50 の計2回ございます

探したい人物、物体、場所などが映った静止画像や動画を問合せとして、それと同一のものを大量の映像の中から探索する技術を、「インスタンス探索」と呼びます。この「インスタンス探索」では、例えば、映像中の小さなロゴマークや、違う方向を向いている人物を正確に見つけ出す必要があるため、探索精度の高いアルゴリズムの開発が望まれています。我々が提案するのは、問合せ画像の特徴点を、その出現頻度に基づいて重要度を統計的に評価しながら、大量の映像の特徴点と照合する方法で、2013年の外部評価※1において世界最高レベルの精度を示しました。本ツアーでは、インスタンス探索の概要をご紹介し、我々の手法を用いた映像探索のデモンストレーションを行います。

※1・・・TREC Video Retrieval Evaluation:TRECVIDという、国際的ワークショップによる評価です。このワークショップでは、世界中から参加した研究チームが、主催者より出された課題に独自の手法を用いて取組み、結果の優劣を競争した上で厳正な評価が下されます。