バイオメディカル情報科学研究センタ(BMC)は、ICTを活用したデータ駆動型の医療を創造することをミッションとし、2019年7月1日に5つのNTT内研究所が連携した新たな研究組織として発足しました。BMCは、生体適合性新素材、生体センシング技術、診療情報や行動情報の分析技術などの基礎・応用研究、およびパートナーとのコ・イノベーションを推進します。さらに、海外の研究開発拠点であるNTT Research Inc., 生体情報処理研究所(MEI Labs.)や、NTTライフサイエンス等の事業会社、NTTグループが保有する病院などと協力し、医療健康分野の研究開発を推進します。
バイオ・ソフトマテリアルと加工・計測・制御技術の融合により、生体分子や細胞を自在に操作・機能計測する新技術を確立して、インプランタブルデバイス、バイオミクロロボットなど体内で動作・機能するデバイスの創出をめざします。
当グループでは、生体適合性の高いソフトマテリアルを中心に、微細加工や計算科学などの手法を用いて、生体分子や細胞を自在に操作する技術や、ソフトマテリアルを変形・動作させる技術を創出することで、高感度・高精度なバイオセンサー、体内で動作・機能するバイオデバイスの実現をめざします。現在、導電性薄膜の組立技術を用いた生体組織の再構成および3次元生体電極の形成、ハイドロゲル立体構造を用いたマイクロ流路応用や細胞配列・形態制御、脂質二分子膜と微細加工シリコン基板を組み合わせた人工細胞デバイスなどを展開しています。また、東レ株式会社と共同でhitoe®を開発し、その応用に向けて研究を進めています