2002年01月01日
世界最高の周波数特性を持つダイヤモンド半導体の作製に成功

NTT物性科学基礎研究所は、ドイツのウルム大学と共同で、高純度低欠陥ダイヤモンド結晶を使ったダイヤモンド半導体素子の作製に成功しました。同素子の能力は、周波数81G(ギガ、1ギガは10億)Hzで、通信衛星やレーダーなどが使うミリ波帯域(周波数30GHz以上、300GHz未満)での高周波増幅を実現しました。素材がダイヤモンドであるため、シリコンやガリウムヒ素などの半導体と比べ、放熱性や耐高電圧性に優れており、地上はもちろんのこと宇宙空間でも安定的に動作することができます。