2005年01月01日
液体ヘリウムを必要としない超伝導トンネル接合

NTT物性科学基礎研究所は、二ホウ化マグネシウム(MgB2)を用いた超伝導トンネル接合を作製し、20Kでの超伝導電流を世界で初めて確認することに成功しました(図1、2)。これは人工的に作製した超伝導トンネル接合では最高の値であり、液体ヘリウムを使わずに市販の小型冷凍機で容易に到達可能な温度です。この超伝導トンネル接合は高感度磁気センサー(SQUID)や電磁場検出器等の超伝導エレクトロニクス応用の心臓部であり、今回の結果は超伝導エレクトロニクス応用の幅を大きく広げるものです。