制御性・拡張性に優れた超伝導量子回路を用いて、従来技術では実現できなかった物理系を構築し、そこで起こる新たな物理現象を解明します。さらに、その知見を活かして、量子技術の発展に資する新規デバイスの研究を進めています。
量子性を持つ超伝導素子によって構成される超伝導量子回路は、量子コンピュータ実現に向けて精力的に研究が進められてきました。量子状態制御技術が向上し、近年では、量子コンピュータ以外の量子情報処理デバイスへの応用も検討されはじめています。我々の研究グループでは、超伝導回路の量子性を利用した極限計測や、古典限界を超えた感度を持つ量子センサの実現を目指しています。またこの超伝導量子回路は量子シミュレーションのための有望な素子としても期待されており、我々は理論と実験の両面から研究を進めております。